CAC、製造業の現場などを効率化するAI導入・運用プラットフォーム「OCTOps」を提供開始
株式会社シーエーシー
社会や産業のデジタルイノベーションに取り組む株式会社シーエーシー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐別當宏友、以下CAC)は、製造や建設、物流、公共事業等の現場に設置したカメラの映像からAIが様々な情報を取得し、生産性や安全性、効率性の向上に活用できるAI導入・運用プラットフォーム「OCTOps(オクトパス)」を2025年2月12日(水)から提供開始します。
■製品コンセプトと開発の背景
「OCTOps」は、工場などの現場に設置したカメラ映像からの情報の取得、AIによる分析、AIモデルの再学習、運用管理まで、AIの導入・メインテナンス・改善に必要な仕組みをパッケージングしたソリューションです。
近年、製造業の現場などでは外観検査や在庫管理でAIカメラの利用が増えており、CACでも顧客の要望に応じて様々なAIを開発してきました。しかし、個別最適化したAIの場合、複数のAIを導入すると、情報が分散し、運用や管理の効率も低下しがちです。また、新規AIカメラの導入はコスト面でも負担となります。こうした課題に対してCACは、既存のカメラが活用可能で、複数のカメラや各々のAIの適用を一元的に管理できるプラットフォームとして「OCTOps」を開発しました。これまで、コストや運用負荷の面から導入をためらっていた現場でもAIを導入しやすくなると考えています。
■「OCTOps」の機能概要
「OCTOps」は、Webカメラ、エッジマシン(GPUマシン等)、データ保存環境(AWS等)、およびお客様のPCを組み合わせて構成します(図1)。AIは、すぐに利用できる汎用的なAIを複数用意しているほか、お客様の要望に応じたAIの開発も対応可能です。
![図1 OCTOpsの構成](/wordpress/upload/topics_250212_01_img.png)
「OCTOps」は以下のような機能・特長を備えています。
- 複数カメラ映像の管理
ユーザーは現場に設置された複数のカメラ映像を一元的に確認できるほか、カメラごとに適用するAIの設定が可能です(図2)。 - エッジマシンでのAI実行
「OCTOps」はエッジマシン上でAIを稼働させます。そのため最適な性能を確保しつつ、クラウドでのGPUマシン稼働と比較して、ランニングコストの抑制が可能です。 - AI認識エリア・稼働条件の設定
映像中でAIに認識させたいエリアの定義や各種稼働条件の設定等をユーザー自身で実施できます。 - AI認識結果の保持・ダウンロード
AIの認識結果をクラウド上に保持し、ユーザーが必要に応じてダウンロードして可視化や分析に活用することが可能です(他システムへの連携は個別対応)。 - AI再学習
学習用データの収集からアノテーション、再学習させたAIモデルの再配置まで実行でき、継続的な性能向上を実現します。
![図2 複数カメラ映像閲覧イメージ](/wordpress/upload/topics_250212_02_img.png)
■製造業での「OCTOps」活用シーン
「OCTOps」は様々な現場で利用が可能ですが、製造業の現場では以下のAI機能を柔軟に選択して利用することが可能です。
- 作業工数把握:作業エリアでの作業員の滞在時間から作業時間を把握
- モニター・メーター読み取り:異常値をAI-OCRで検知しデータ化やアラート発報が可能
- 設備稼働状況把握:シグナルタワーの点灯状況で、設備の稼働状況の把握が可能
- 安全管理:立入禁止区域内の入場検知やヘルメット等安全防具の有無の確認が可能
- 外観検査※:製品の外観異常や発送物の梱包状態異常の検知などの自動化と効率化
- 在庫管理※:カメラ映像からAIカウンティングでリアルタイムに在庫状況を把握可能
※は個別対応が必要な機能
![図3 製造現場での「OCTOps」適用イメージ](/wordpress/upload/topics_250212_03_img.png)
■「OCTOps」の導入について
お客様は「OCTOps」の導入前に、トライアル導入により効果と使いやすさを評価し、現場に最適なソリューションであるかの確認ができます。今後CACは、導入プロセスをサポートし、カスタマイズやフィードバックにも対応していく予定です。
■今後の展望
「OCTOps」は今後さらに多様なAI機能の追加・アップデートを予定しており、製造業にとどまらず、物流業や建設業など幅広い分野への展開を目指します。また、グループ企業のシー・アイ・エム総合研究所の金型製造など個別受注生産向け生産管理システム「Dr.工程Family」といった、他システムとの連携機能も強化してまいります。
CACは今後も最新のAIソリューションの提供により、製造業などの現場におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させ、競争力の向上を支援してまいります。
■AI導入・運用プラットフォーム「OCTOps」のWebページ
https://www.cac.co.jp/product/octops/
<株式会社シーエーシー(CAC)概要>
所在地:東京都中央区日本橋箱崎町24番1号
代表者:代表取締役社長 佐別當宏友
資本金:4億円(東証プライム上場 株式会社CAC Holdingsの100%子会社)
事業内容:システム構築サービス、システム運用管理サービス、業務受託サービス
コーポレートサイト:https://www.cac.co.jp/
[商標等について]
・本資料に記載されている社名、製品名等は各社の商標または登録商標です。
・アマゾン ウェブ サービスおよびAWSは、米国その他の諸国における、Amazon.com, Inc.またはその関連会社の商標です。
*本リリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
株式会社シーエーシー
R&D本部 OCTOps担当
電話番号:03-6667-8025
E-mail:octops_support@cac.co.jp
<本リリースに関するお問い合わせ先>
株式会社シーエーシー
経営企画部 広報担当
報道関係者お問い合わせ先URL:https://www.cac.co.jp/contact/