CACワーケーション・トライアル in 長崎
CACは、「時間と場所にとらわれない働き方」の実現に向けた施策の一環として、「ワーケーション」への取り組みを進めています。
新しい働き方・休み方として注目を集めているワーケーションですが、CACでは、そうした観点に加えて、実施する現地での交流を通じて、従業員にも地元の方々にも新たな気づきやつながりが生まれ、オープンイノベーションのきっかけが見つかることも期待しています。
こうした考えのもとで、CACは、2021年11月と12月に長崎県でワーケーションのトライアルを実施しました。
雲仙市、長崎市との協定締結とトライアル実施
CACはワーケーションへの取り組みを推進するため、2021年7月に雲仙市と、同年11月には長崎市と協定を締結しました。
協定の締結を受けてCACは、11月25~27日に従業員16人によるトライアルツアーを行うなど、11月中に37人が雲仙市でワーケーションを体験しました。
CACの従業員は、拠点に「雲仙BASE」を利用してテレワークを行う一方、雲仙温泉街での地獄巡りやガイド付きの温泉街食べ歩きツアーに参加するなどして過ごしました。また、トライアル中には、雲仙市の担当者とワーケーション実施に関する意見交換も行い、よりワーケーションに適した環境づくりに向けて、体験を踏まえた意見を伝えました。
12月9日には、約30人の従業員が長崎市茂木町の宿泊施設「月と海」などでワーケーションのトライアルを実施しました。
おだやかな橘湾を窓越しに眺めながらテレワークで仕事をした後は、茂木の街を散策して土産物の買い物を楽しんだほか、長崎市の担当者とのワーケーションに関する意見交換を行いました。
長崎県のワーケーション拠点
長崎県は、地域の活性化を担う若者の就労を増加させるため、県内への企業誘致に注力しており、様々な施策を行っています。
こうした中で、長崎市や雲仙市では、企業などによるワーケーション需要に着目し、受け入れ環境の整備などを進めています。例えば、廃校になった小中学校や閉店した料亭などをリノベーションして活用し、コミュニティ拠点やゲストハウスとして蘇らせる試みなどが始まっています。
CACがワーケーションのトライアルで利用した施設をご紹介します。
雲仙BASE
「雲仙BASE」は、130年以上にわたり地域の学び舎だった雲仙小中学校が2020年3月に閉校した後、地域内外の交流コミュニティ拠点として生まれ変わったもの。
企業や学生など地域外から雲仙を訪れる人と地元の人との出会いの場、そしてオープンイノベーションで地域課題を解決する拠点となることを目指しています。
ワーケーションにも活用できるコワーキングスペース(ビジネスルーム)や気軽に集える談話スペース(コミュニケーションルーム)を設置しています。
また、元学校という施設の特性を生かして、ビジネスルームは職員室をリノベーションしたもの、コミュニケーションルームは元教室となっています。共有スペースには体育館や音楽室、理科室、調理室などを活用し、イベントやワークショップなどでの利用が可能です。
NAGASAKI HOUSE ぶらぶら
「NAGASAKI HOUSE ぶらぶら」は元料亭を改装して2015年8月にオープンしたゲストハウスです。
共有スペースにワーキングスペースやイベントスペースを備えており、宿泊者はアクティビティ(レンタルサイクル、SUP(スタンドアップ・パドルボード。経験者のみ)、モルック)も利用できます。
「NAGASAKI HOUSE ぶらぶら」がある長崎市茂木町は漁港町として古くから知られており、かつては居留地に住む外国人の避暑地でもありました。綺麗な海と豊かな自然、そして昔ながらの景色が残っていて、 ゆっくりとした時間が流れる場所です。
茂木漁港の新鮮な海の幸を味わえる料亭文化が栄えましたが、事業者の高齢化と後継者不足などから複数の料亭が閉店。観光の活性化や持続可能な地域づくりが課題となっている場所でもあります。
月と海
「月と海」は、昭和初期創業の料亭をリノベーションした宿泊施設。
部屋や各所に元の建物の趣をできる限り残しており、訪れた人は建築当時に思いを馳せることができます。窓の外には橘湾を見渡すことができ、美しい景色は仕事中の気分をリフレッシュしてくれます。「月と海」も茂木町にあり、落ち着いて街の散策も楽しめます。
こうしたビジネスにも相応しい環境が整備されていることに加えて、長崎が本来持つ多くの魅力、例えば、美しい自然、おいしい食べ物、そして文化や歴史などはワーケーションに最適な地域としての大きな可能性を感じさせるものです。
長崎との連携を深めて地域に貢献を
今回の長崎市や雲仙市でのワーケーションのトライアル実施結果を受け、CACは今後さらに長崎でのワーケーション活用を「時間と場所にとらわれない働き方」の実現に向けた有効な施策の1つとして進めていく考えです。
また、CACはワーケーション以外でも長崎県との関係をさらに進めていくことも考えています。
2021年11月に長崎県内2つ目の拠点として開設した長崎NBCオフィスには、先端技術の研究と交流の拠点として「HCTech AI Lab長崎」も併設しました。
HCTech AI Lab 長崎では、CACのソリューションコンセプト「人を察し、人を活かし、人を健やかにする Human Centered Technology®(HCTech®)」に基づいた各種デジタル技術を訪問者の皆さんに体感いただけます。
HCTech AI Lab 長崎には、長崎県の企業や自治体、教育機関などのIT活用の起点としての役割も期待しており、CACが最新のテクノロジーを活用して地域課題等の解決に貢献していきたいと考えています。
CACは今後も長崎県をはじめ、長崎市、雲仙市とも密接に連携しながら、地域社会の活性化と発展に貢献してまいります。