CAC、保険業務における本人確認、資格証明、価値交換に関して
複数のWeb 3.0要素技術を組み合わせたエンゲージメント基盤の実証実験を実施

2022年12月28日
株式会社シーエーシー

株式会社シーエーシー(本社:東京都中央区、代表取締役社長 西森 良太、以下「CAC」)は、社会の変容や急速なデジタル技術の進化に伴い、多様なコミュニケーションが創出される中、メタバース上でのお客さまとの新たな非対面コミュニケーションにおける信頼性担保とエンゲージメント向上を目的に、ブロックチェーン上での本人確認、資格証明、価値交換を実現するWeb 3.0要素技術(DID・VC、FT/NFT/SBT ※1)に関する実証実験を2022年10月から12月にかけて大手生命保険会社と実施しました。

本実証実験では、お客さまとのコミュニケーションをはかる上で必要となる
(1)営業職員の本人確認
(2)営業職員の保有資格・スキル等の証明
(3)営業職員とお客さまとの間でトークン化したポイントや招待券等の相互受け渡し
の3つのユースケースについてシステムを構築し、実証実験を実施しました。

具体的には、

(1)応対する営業職員がその保険会社に所属すること、および実績等の本人確認情報を、DID/VCの仕組みを用いてお客さまが確認できること、また、営業職員が応対上必要な本人情報をゼロ知識証明※2の仕組みで任意の情報のみ開示できること

(2)保有資格・スキル等のSBTを発行することで、お客さまが営業職員の経歴等を参照できること、営業職員は発行されたSBTを他者へ譲渡できないこと

(3)エンゲージメントポイント、参加券・招待券等のFT・NFTを発行することで、営業職員とお客さまが相互にデジタル情報・価値の交換ができること

を実証しました。

CACは、保険業界においてお客さまとのコミュニケーション方法が多様化する中、今後も、新たな価値を創造し信頼のおけるエンゲージメント基盤を構築する上で必要となるWeb 3.0技術の活用を推進し、将来的なメタバースとの連携にも取り組んでまいります。

※1:実証実験で検証を行ったブロックチェーン技術要素
・DID(Decentralized Identity):分散型ID
・VC(Verifiable Credentials):検証可能な資格情報
・FT(Fungible Token):代替性トークン
・NFT(Non Fungible Token):非代替性トークン
・SBT(Soul Bound Token):譲渡不可能なNFT

※2:ゼロ知識証明
・データ保有者(Holder)の持つ機密情報を共有すること無く、検証者(Verifier)にその内容が正しいことを証明するための仕組み。

■今回の取り組みの位置付け

■本人確認用と資格証明、価値交換用の2つのブロックチェーンを構築して実証

(1)本人確認用ブロックチェーン(DID/VC)の実証概要

(2)エンゲージメント・トークン用ブロックチェーン(FT/NFT/SBT)の実証概要

<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>

株式会社シーエーシー
ブロックチェーン推進グループ
e-mail:blockchain@cac.co.jp

<取材・報道関係のお問い合わせ先>

株式会社シーエーシー
広報グループ
報道関係者お問い合わせ先URL:https://www.cac.co.jp/contact/

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